2022年11月30日水曜日

第4回

 











こんばんは!DioramaClothingStoreのアラタです。


















本日は定番アイテムをご紹介。


1967年の誕生以来、メーカーを代表するプロダクトであるDickiesの "874"


受け皿を広げながら長く愛されてきたワークパンツです。


馴染みのある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
















ボディはコットン×ポリエステル混紡の "T/Cツイル"が採用されており、


縮みにくく、汚れにくい。


シンプルな見た目とタフさが何と言ってもこのパンツの持ち味です。


スケーターを始めストリートまでその魅力が浸透していくようになった頃の1本。


90年代のアメリカ製。フランネルの裏地が付く冬仕様のモデルです。


これからの時期ヘビーユーズして頂けるかと思います。














最後に細かなところですが...


ステッチを抜くとサイズアップができる腰部分や股下のガゼットなどは


ワークウェアとしての色が残るディテール。


ファッションとしての解釈もポピュラーになっていく中で、


後に廃止されていくOLDボディならではの仕様です。


見た目にはあまり出ませんが、古着の面白味を感じられる部分かと思うので一緒に載せておきます。


以上、今回もご覧頂きありがとうございました◎









Soundcloud : diorama vintage radio

Mail : dioramaclothingstore@gmail.com

Tel : 052-269-1116








2022年11月25日金曜日

第3回、金曜日ですがよろしくお願いします。











第3回。木曜日のはずが金曜日になってしまってすみません!

こんばんは!
 DioramaClothingStoreのエイジと優作です。












なんと優作君の登場はこの写真まで。


半分書いてくれたところでオールデリート。。
もしかすると僕にも鬼教官の素質があるのかもしれない...。


彼の次の登場にご期待ください。。。







なのでここからは私、エイジが2着紹介していきます。



まずは1842年設立の公共ユニフォームを製造するメーカー、
"The Fechheimer"からクルーザージャケット。









ギュッと目の詰まったウールギャバジン。
生地の密度を上げることで、ムードのある光沢。
着心地を左右する落ち感も持った素材です。
個人的にも好きな生地。


実はこの形の本家は老舗アウトドアブランドの"Filson"のモノ。
"Filson"が使うのはバージンウール素材。
呼称をダブルマッキーノクルーザージャケットと言います。

木こりやハンターが着ていたジャケット。
ワークウェアらしいディティールが詰まっているのでそちらも写真で追いながら。











酷使されるワークウェアには丈夫な作りが不可欠です。

破れにくいのもこの生地の特徴ですが
さらに補強のため、前身頃の胸上から肩にかけての二枚仕立て。
ポケットのフラップの役割も兼ねたこのジャケットを象徴するデザインです。









古い年代のワークアイテムや軍物に用いられることが多い襟のデザイン。
チンストラップ。
暖をとったり、バタつきを抑えたりする役割。

立てて着るのもシブい...。











バックの大半を占めるポケットは道具や獲物を入れるメインポケット。
渋い色に映えたメタルの菱形ジップ◎

摩耗を防ぐ裏地もしっかり。
今回の1着はベスト型の着脱ライナーが欠損しております。
そのライナーも同素材だったと思われます。

ここはかなりマニアックな部分ですが、ロックではなくパイピングの処理。
服飾学生だったので少しわかります。これすごく手間なんです...。



ワーク、ミリタリー、アウトドア。
古い年代の古着の多くは働く男の洋服だと思います。
実用的な細部の服作りも魅力なので大分ボリューミーになってしまいました。


これもブログということで
間髪入れずに次に行きます。













ここで昨日の僕にバトンタッチ。

アウトドアブランド"GERRY"。
ブランドのメインプロダクトであるダウンジャケットをご紹介。














鮮やかなスカイブルーのナイロンダウン。
先ほどの男前なジャケットからシフトチェンジ。
ドライな冬の景色にパキッと映えます。良い色だ...。












1950年代に創業されたアウトドアブランド"GERRY"。

こちらは1970年代頃の1着。

タグからの年代判別も可能ですが、アルミのTALONジップは60〜70年代頃のディテールと言えます。
そしてこちらはダブルジップ◎











そして個人的に特に目を引いたのはステッチレスなデザイン。

ダウンジャケットは羽毛が下にズレ落ちるのを防ぐため
ステッチが施されることがほとんどです。


色味も含めこの工夫によって、
街着として着るイメージも湧きやすいです。











もう少し細かく見てみます。

裏地にはステッチが。
触ってみるとナイロンの三枚地で作られていることに気づきました。
表からもう一枚ナイロン地を重ねる事でステッチが見えないように工夫されています。

なるほど...。

こちらもまた一手間がかかってます。






数あるアウトドアブランドに埋もれないための、
アイデアや努力がこの1着を特別なモノにしてくれています。

シュッとした見た目ですがダウンもまだフカフカ。
冬本番も問題無く着ていただけます。











今回もかなーり濃い内容でお送りさせて頂きました。

最後まで見て頂きありがとうございました!







以上
エイジレコメンドデシタ。











Soundcloud : diorama vintage radio

Mail : dioramaclothingstore@gmail.com

Tel : 052-269-1116









2022年11月22日火曜日

遅くなってスミマセン 第2回です。(修正版)











こんばんは!DioramaClothingStoreのアラタです。
















朝晩の冷え込みも厳しくなってきたので、今日はしっかり暖かいジャケットを2つご紹介。

こちらはアメリカ海軍の"N-4"というモデルのデッキジャケット。

当時戦艦の甲板作業用をする軍人が着用していたジャケットです。

このモデルはM-41というアメリカ陸軍のフィールドジャケットを元にしており、

その利便性の高さからアメリカ海軍が作りにアップデートを施し採用したと言われています。














アメリカ軍の中では比較的シンプルなデザイン。

短丈と胸のステンシルがカッコ良い。

程よく褪せたポプリン生地もいい風合いです。














せっかくのブログなので細かく見ていきましょう。

ジッパーの上部分の "コの字型" のパーツ、ベル型の "タロン社" 製のジップ、真鍮製。

これらのディテールからこのジャケットが40年代前後に作られた事が分かります。

このジッパーはこの年代のミリタリーウェアによく使われるものなので、覚えておいても良いと思います。







マニアックなところですがこういった脇下の補強も実用性に基づいたミリタリーウェアならではの魅力。良いですね。









 



























このドヤ顔をしている男は時間切れになり俺を残して帰りました。

こんばんは。オーナーの大橋です。

現在21:45。晩飯も食べてないぞ。

なぜ俺は一人でブログを書いているんだろうか...?

コンパクトに書くのでお付き合い下さい。







 











これは90年代の "ジョージタウン・ホヤス" というバスケットチームのジャンパー。

ワシントンDC(アメリカの首都)のジョージタウン大学のバスケットチームとの事。



そして私を置いて帰った丸山アラタが見つけたのがこちら。









A Tribe Called Quest - JAZZ (We've Got)





ATCQの、いや、ニュースクールの金字塔とも言えるこの名曲で

ファイフ・ドーグが着用しているではないか!!!





(全然写真見つからなかったので動画を観てください)









丸山アラタ 「このジャケット見たとき既視感あったんですよ〜」










この言葉を信じた俺がバカだった。

MVを改めて観てみたら.........ん?

ファイフ・ドーグが着ているのは

アトランタの "ジョージア工科大学"のモノでした...






とても似ているし年代も同じだけどちょっと違う。

大変失礼いたしました...









2回目のブログでこのズッコケ具合。アラタ、許さねぇからな。


先が思いやられますが、僕らは傷だらけになりながらでもブログを書いていくので今後も温かい目で見守ってやって下さい。







-涙-









Soundcloud : diorama vintage radio

Mail : dioramaclothingstore@gmail.com

Tel : 052-269-1116







2022年11月17日木曜日

Blogリスタートします!











こんばんは。お久しぶりです!

DioramaClothingStoreの英二です。











インスタグラムを見て開いてくれた方がほとんどでしょうか。
飛んで頂きありがとうございます!

そうです。今日から約1年振りにBlogを再開する事にしました。
これまた急なので経緯についても触れておこうと思います。





古着が流行っていると感じ始めて2、3年? 程。
なんだか僕が古着を買い始めた5年前と比べても古着はすごく複雑になりました。


ジャンルがもっと増えて、お店もいっぱい増えた。
そして流行は変わって、価値観も変わった。


古着の渦がどんどん大きくなって可能性が増していく。
新しい古着は楽しい。



でも待てよ。。何かが足りない。。



目まぐるしく新しいものが増える事で過ぎ去って忘れてしまった事がある。
何を大事にするべきか。僕自身ぼやけてしまってたんだと思います。


流行り廃りはもちろんあるけど、内なる古着の魅力を忘れず伝えなきゃいけない。
僕は今一度僕が古着を学んできた道のりを戻る事にしました。






SNS世代ど真ん中とも言える僕が古着の情報を得ていたのは大須の古着屋さん、そしてBlogでした。
SNSで得られる情報が悪いわけではありませんが、
ワンクリックで、より深い古着の世界を知れた。






それが古着との向き合い方が変わるきっかけ。
想像力とそれを裏付ける知識が必要だと知ってから。

そこからは熱量、着方、面白さ、全てが何倍にも膨れ上がりました。





古着はファッションのカテゴリの1つなんだと思います。
でもそれだけじゃあ寂しいと思ってしまうのが僕ら。
傲慢なのもわかっていますが、
そこにもう一歩足を踏み入れてもらえるように再びBlogを書いていこうと思います。







長くなってしまいましたがそろそろ

ここからが本題の商品紹介です。
















まずこちら。40〜50年代頃のレタードセーター。


太く目の詰まったウールニット。カレッジ赤レター。


化学繊維が台頭する前、当時は運動着としても着られていたウールニット。
リブの長さは伸縮性を増すためのディテールです。これも古い証。


そしてどうしてもスルーできないのがこのブラックカラー。
黒がファッションとして認知されるようになったのは80年代辺りの事。
それまでは縁起の悪い(死を連想したり)色だったのです。
普通の人があまり着ない。なのでそもそも少ない。
不良の服に黒が多いのもどうしても惹かれてしまうポイント。


そんなことも考えるとカレッジ物には珍しい攻めたチームカラーです◎


古着を知ってより楽しくなってく、
派手、雰囲気以外の古着の個性です。


size: L

19800yen+tax

















お次は老舗ワークブランド"WASHINGTON DEE CEE"によるベルボトム。
1902年に創業を開始したようなので、紛れもなく老舗です。


そんな老舗ワークブランドのフレアパンツ。
この時代名だたるブランドがこぞって作ったシルエットです。
こちらは70年代のデッドストック品。


1タックに裾はダブルの仕立て。
ベルボトムのドレススラックスようなイメージです。


ハイウエストで履けば腰に沿いひざ下から綺麗に広がるシルエット。
柔らかいウールポリなので溜めて履くのだって良いと思います。


ファッションの自由が強調されはじめた時代。
ブランドも増えたようで、色んなブランドが作る色んなフレアパンツを見かけます。

こちらは老舗ブランドのクオリティを感じ取れる良質な1本だと思います。


size: W30 × L29

17800yen+tax










長くなりましたが、第一回目はこれにて終了です。
ご清覧ありがとうございました!


次の投稿は火曜日を予定しています。
それでは第2回で!











Soundcloud : diorama vintage radio

Mail : dioramaclothingstore@gmail.com

Tel : 052-269-1116