第3回。木曜日のはずが金曜日になってしまってすみません!
こんばんは!
DioramaClothingStoreのエイジと優作です。
なんと優作君の登場はこの写真まで。
半分書いてくれたところでオールデリート。。
もしかすると僕にも鬼教官の素質があるのかもしれない...。
彼の次の登場にご期待ください。。。
なのでここからは私、エイジが2着紹介していきます。
まずは1842年設立の公共ユニフォームを製造するメーカー、
"The Fechheimer"からクルーザージャケット。ギュッと目の詰まったウールギャバジン。
生地の密度を上げることで、ムードのある光沢。
着心地を左右する落ち感も持った素材です。
個人的にも好きな生地。
実はこの形の本家は老舗アウトドアブランドの"Filson"のモノ。
"Filson"が使うのはバージンウール素材。
呼称をダブルマッキーノクルーザージャケットと言います。
木こりやハンターが着ていたジャケット。
ワークウェアらしいディティールが詰まっているのでそちらも写真で追いながら。
酷使されるワークウェアには丈夫な作りが不可欠です。
破れにくいのもこの生地の特徴ですが
さらに補強のため、前身頃の胸上から肩にかけての二枚仕立て。
ポケットのフラップの役割も兼ねたこのジャケットを象徴するデザインです。
古い年代のワークアイテムや軍物に用いられることが多い襟のデザイン。
チンストラップ。
暖をとったり、バタつきを抑えたりする役割。
立てて着るのもシブい...。
バックの大半を占めるポケットは道具や獲物を入れるメインポケット。
渋い色に映えたメタルの菱形ジップ◎
摩耗を防ぐ裏地もしっかり。
今回の1着はベスト型の着脱ライナーが欠損しております。
そのライナーも同素材だったと思われます。
ここはかなりマニアックな部分ですが、ロックではなくパイピングの処理。
服飾学生だったので少しわかります。これすごく手間なんです...。
ワーク、ミリタリー、アウトドア。
古い年代の古着の多くは働く男の洋服だと思います。
実用的な細部の服作りも魅力なので大分ボリューミーになってしまいました。
これもブログということで
間髪入れずに次に行きます。
ここで昨日の僕にバトンタッチ。
アウトドアブランド"GERRY"。
ブランドのメインプロダクトであるダウンジャケットをご紹介。
鮮やかなスカイブルーのナイロンダウン。
先ほどの男前なジャケットからシフトチェンジ。
ドライな冬の景色にパキッと映えます。良い色だ...。
1950年代に創業されたアウトドアブランド"GERRY"。
こちらは1970年代頃の1着。
タグからの年代判別も可能ですが、アルミのTALONジップは60〜70年代頃のディテールと言えます。
そしてこちらはダブルジップ◎
そして個人的に特に目を引いたのはステッチレスなデザイン。
ダウンジャケットは羽毛が下にズレ落ちるのを防ぐため
ステッチが施されることがほとんどです。
色味も含めこの工夫によって、
街着として着るイメージも湧きやすいです。
もう少し細かく見てみます。
裏地にはステッチが。
触ってみるとナイロンの三枚地で作られていることに気づきました。
表からもう一枚ナイロン地を重ねる事でステッチが見えないように工夫されています。
なるほど...。
こちらもまた一手間がかかってます。
数あるアウトドアブランドに埋もれないための、
アイデアや努力がこの1着を特別なモノにしてくれています。
シュッとした見た目ですがダウンもまだフカフカ。
冬本番も問題無く着ていただけます。
今回もかなーり濃い内容でお送りさせて頂きました。
最後まで見て頂きありがとうございました!
以上
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